屋外広告と言えば看板ですが、様々な形態があります。今回は駐車場に設置したものをご紹介します。
名物カツ丼の店 白孔雀食堂さんは会津の大繁盛店。特に週末や連休はお客様が駐車場に車を停めきれず、一部の方が勘違いで隣の駐車場に停めてしまうことがあるそうです。そこで駐車場に分かりやすい看板を設置することに。
駐車場側の塀に画像のような絵柄を示し、このウラ面、隣の駐車場側に「ここは駐車禁止です」という別な絵柄を示しました。両面看板ですね。
さて、白孔雀食堂さんのことを書かせてください。この歴史あるお店は、今や会津の食の代表の一つとなった、ソースカツ丼の草分け的存在です。
写真のように丼から飛び出すインパクト満点の大きなカツに、甘めの伝統ソースがしたたるほどたっぷり絡んで、見ただけでヨダレが出てきます。米やキャベツも地産地消にこだわっており、カツと絶妙に合います。もちろんうまい!食べている人を幸せにしてくれるカツ丼です。
そしてそのカツ丼に勝るとも劣らないインパクトを持つのがこの店主さん。
とにかく明るく精力的で、カツ丼同様、会う人を幸せにしてくれる存在です。「伝統会津ソースカツ丼の会」で先頭に立って会津のソースカツ丼を世に広めました。のみならずプロレスや音楽やお笑いや映画のお手伝いをしたり、とにかくたくさんの活動をされています。そのどれもに一生懸命です。そして真っ直ぐで情に厚く、しかも面白い。すごい方です。
そんなお店なので、メディアの取材も数知れず、たくさんの有名人も来店しており、全国ネットのテレビ番組でも何度も取り上げられています。繁盛するわけですよね。
看板の話に戻ります。この看板の目的は、来店者への駐車場のご案内です。ですから文字だけでも特に問題はありません。しかしより分かりやすいように、この特徴的なカツ丼の写真をドーンと大きくしました。それに駐車場は交通量の多い道路に面しているので、宣伝にもなります。
それだけだとまだ物足りないように思えたので、プラスアルファのアイディアを店主さんと打ち合わせしました。もともとかなり面白い方なので、話も弾みます。あちこち脱線しながら(笑)決まったのが、「さりげないインバウンド対策」。会津も観光で多くの外国人が訪れています。その方々のため、「ご来店ありがとうございます」の一言を各国の言語にして看板まわりを囲みました。小さいですけど。
英語や中国語をはじめ、ロシア語やアラビア語まで15カ国語を取り揃えました。会津にそんなに外国人が来ないことはわかってますが、もし来て自国語を見つけたら、かなり嬉しいですよね。それに日本の観光客も「何語だよこれ」と笑ってツッコミながら看板をSNSでシェアしてくれるかもしれません。お店や店主さんの楽しさを広めてくれる看板ということです(ちなみに店主さんの写真もありますがだいぶ小さいのでここもツッコミどころです)。
ここで「だったらその部分もっと大きくしろよ」と思う方もおられるかもしれません。しかし、もし大きくしたらいかにも狙ってます、という印象を与えてしまい、かえって興ざめしてしまうと思います。「あ、これ見て、すごい!」と自分で見つけることで人に広めたくなるのではないでしょうか。だから小さくさりげなくがいいのです。
このように宣伝効果が期待される看板ですが、他にも大事な働きをしてくれると思います。他の媒体と違って常にそこにあるので、当然店主さんは毎日見ます。それがもし自分の思い入れがないものだったら、何の感情も生まれません。でも自分の満足いく、さらに楽しい要素があるものだったら、気分が良くなりますよね。つまり店主さんの気分を盛り上げてくれるという働きをしてくれるわけです。
当社ではこれからもこのようなものを多く手掛けられればと思います。作っていて楽しく、完成して盛り上がり、宣伝効果があって嬉しい、そんな成果物を。
皆さんを幸せな気持ちにする、白孔雀食堂さんのソースカツ丼のように。
<<白孔雀食堂さん駐車場情報>>
白孔雀食堂さんの南側に駐車場がありますが、上の写真は、それを北東から見たものです。
奥に並んで4台、その前に1台(軽専用)停められます。
こちらは上から見た図です。
駐車場の数に限りがありますが、マナーを守り、近隣のスーパーやお店に停めるのはやめましょう。
一番近いと思われる有料駐車場、ひまわりパーキング<会津若松市栄町8−47>からは、徒歩約10分です(白孔雀さんから駐車場代は出ません)。
適度に歩いて腹ごしらえすると、よりカツ丼がおいしくいただけるかもしれませんね!